木楽里 kirari について

MISSION

森の、人の いとなみを次世代に継承する。

私たちはこの西川林業地域(埼玉県飯能市)で江戸時代から代々林業を営んできました。
森づくりは一世代だけでできることではありません。今、木楽里の木製品に使われる木は、私の祖父が、曾祖父が、さらにそれ以上前の先祖たちが植え、育て、脈々と引き継がれてきてここにあります。一方、今自分が植えて手入れをした苦労は、何世代も後にようやく日の目を見るという、何とも気が遠くなるような時間スケールの仕事です。

私のように山を(林業を)引き継ぐ身だと、このような木を介して何世代もの人々が繋がっていくという実感を強く持ちます。だから木を扱う時は、ここまで50年100年と刻んできた年輪、そしてこれまでこの木を育ててきた先人たちの想いを、何とか今ここで形にしてあげたいと思うのが人情です。
それはもちろん、一歩間違えれば非常に生産者都合で消費者のニーズを無視した商品を生み出しかねないことは重々承知しています。でも、私たちだからこそ気がつく森や木の魅力、活かし方はやはりあると言いたい。何代にも渡って森づくりをしているからこそ分かること、この木が生きてきたストーリーはこう伝えたい、この木目の美しさはこうすれば引き出せる、といった私たちならではの木の魅力を、普段なかなか森や木に触れる機会が限られている方々にも味わっていただきたい。

私たちは、木楽里だからこそできる木の価値を最大限に引き出すものづくり・森林サービスを通じて、先人たちが木に託した想いが報われるように、そして次の世代にも森と人の営みを継承していけるように、日々森にかよい木と向き合っていきます。

木楽里(有限会社創林)代表
井上峻太郎

木楽里のこだわり

  • 林業×木工

    一本一本の木には個性があります。いくら良質な材料でも、加工を間違えればその価値が半減してしまいます。

    木楽里は1997年のオープン以来、様々な木製品を作る過程で、木の個性・特性を活かす技術を培ってきました。

    木を育てるところから加工まで一貫して行うことで、一本一本の木の良さを存分に引き出す事ができます。

  • 春の森を案内する様子

    森も人も育む

    木楽里では森を味わうさまざまなイベントを開催しています。かつては誰もが生活の中で身近に触れる機会があった森林や木材ですが、現代ではこうしたイベントの中で初めて木に触れる方も少なくありません。まずは森の中で遊んで、木で何かを作って、思い切り楽しむ。その過程で少しでも森や木のことを知っていただき、次の世代の森づくりにつながるといいな、と考えています。