国家公務員の皆さんが来てくださいました!

国家公務員の皆さんが井上林業の山へ。
現場の声と「木の時間軸」を感じる研修

 

2025年11月18日、国家公務員の皆さんを井上林業の山林にご案内しました

普段は霞が関などで国の政策に携わっている方々が、実際に「林業の現場」に足を運び、森の空気を吸って、課題と向き合う。そんな野外実習の場として、私たちの森を選んでいただきました。

今回は、「株式会社モリアゲ」の長野麻子さんとのご縁で実現した、この研修の様子をレポートします。

 

1. 「現場の空気」を知ってほしい!

今回のテーマは「地域林業の活性化や森林の活用を考える」。

日本の国土の約7割は森林です。しかし、都心でデスクワークをしていると、実際の森がどのような状況にあり、そこで働く人たちがどのような想いを持っているのか、なかなか実感する機会はありません。

そこで、山側の案内役として、弊社代表の井上と、西川Raftersの若林さんがアテンドを担当しました。

 

2.森林クイズ

研修では、単に森を歩くだけでなく、実際に頭と体を使って楽しみながら現状を知ってもらうプログラムを実施しました。

特に盛り上がったのが、班対抗の「森林クイズ」です。 例えば、「目の前にあるこの木、樹齢は何年でしょう?」という問い。

参加者の皆さんからは、「思ったよりも太さが違う!」「環境によってこんなに成長が変わるのか」といった驚きの声が上がりました。実際にアンケートでも、

「75歳の木の問題は全く分からなかったです」 「普段、山登りをしていても『木』そのものには着目していなかったと実感しました」

といった感想をいただき、一本一本の木が持つ個性に目を向けていただけたようです。

 

丸太の市場価格は?

また、私たちが現場でお伝えした「木の市場価格」。100年以上育てた木が、一般的な市場では4mの丸太1本で数千円程度になってしまうこともある、という現実についてお話しさせていただきました。

「知識がない私からしたら、4mもあるこの丸太がたった5,000円なのは衝撃でした」

何代にも渡って育て、切り出し、運搬する労力と、実際の価格。このギャップを知ることは、これからの政策を考える上で、非常に重要な「現場の感覚」になったのではないかと思います。

※この価格はあくまで一般的な市場相場の一例です。
私たち井上林業では、今回のような体験・見学できる機会を設けたり木の使い方のサポートをしたりすることで、木の持つ本来の価値をご理解いただけるように努めています。そして次世代の森づくりに繋げられる価格での販売を目指しています。

 

3. 木の「時間軸」

今回の研修を通じて、私たちが特に嬉しかったのは、参加者の皆さんが「時間軸」について深く考えてくださったことです。

ある参加者の方の感想をご紹介します。

「林業の時間軸は通常の政策スパンよりもはるかに長いことを知り、軸となる長期的な政策が必要であると感じた。直近の問題を解決するために、短期的な政策を打ち出して現場を混乱させていないか、注視する必要がある」

木は、植えてから収穫するまでに50年、100年とかかります。私たちは、自分の代では収穫できないかもしれない木を、孫やその先の世代のために植え、育てています。 この「超長期的な視点」を、国の未来を担う皆さんと共有できたことは、大きな意義がありました。

 

4.森で寝転がってリフレッシュ

今回は、長野さんによるガイドのもと、「森林浴ワーク」も実施されました。 森の中にシートを敷き、ただ静かに寝転がって空を見上げる。風の音や鳥のさえずりに耳を傾ける。そんな贅沢な時間を過ごしました。

「森で寝転がったことは初めての経験で、あんなにも心地良いものなのかと驚きました」 「森林浴は公務で疲れた心身を癒してくれました」

普段、激務の中にいる皆さんだからこそ、森の静けさ、土の匂いが、心身のリフレッシュにつながったようです。「また家族で来たい」という嬉しい言葉もいただきました!

 

5. 森と街、政策と現場をつなぐ架け橋に

今回の研修は、私たちにとっても改めて「伝えること」の大切さを学ぶ機会となりました。

井上林業・木楽里(創林)が目指しているのは、いい山(森林)を次世代に引き継いでいくことです。

森に来て、木に触れ、その背景にあるストーリーを知っていただくこと。それが、豊かな森林を未来へ残す第一歩だと思います。

お越しくださった皆様、ありがとうございました!

 

研修の様子

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