私たちの木が木桶になりました

弓削多醤油さんの木桶

弓削多醤油さんは同じ埼玉県内で大正時代から続く醤油蔵です。
昨年、創業100周年を記念して新調することになった木桶。
材料には私たちが代々育てたおよそ120年生のスギを使っていただきました。
木桶用の材料は、丁寧に手入れをしてきた良質な原木からでないと取ることができないため、丹精込めて育てた木の価値を十二分に活かせます。

2021年11月、2022年1月に伐採してから製材、乾燥の期間を1年以上挟み、昨年10月に木桶職人さんたちの手で遂に完成。2024年3月23日に開催された「醤遊王国祭」では、新しい仕込み蔵「百年蔵」に収められて仕込みに入る準備が進んでいました。

 

下から撮影

 

上から撮影

 

この木桶の醤油が味わえるのは再来年になるとのことで、待ち遠しい限りです。
木を育てるのに120年、伐採してから2年かけて木桶製作、そして更に2年かけて醤油を仕込む。
この木桶が「百年蔵」で今からまた100年以上使っていただけることを願っています。

 

これまでの記録

2021年11月側板用のスギを6本伐る。この木は樹齢117年生、胸高直径は約45cm前後。

 

2022年1月底板用のスギを伐る。樹齢123年生、胸高直径は約80cm程。

 


4mに造材(切り分ける)

 


重量があって5tグラップル(丸太を掴んで移動・積み下ろしする重機)では持ち上がらないので、斜面を滑らすようにして何とかフォワーダ(丸太を運搬する重機)に積み込む。

 

 
フォワーダでやっと1本運べる太さ

 


黒心(赤身が黒っぽい木)寄りの木だったが、木桶職人さん曰く醤油用の木桶にするには問題ないとのこと。

 


側板の製材の様子(小峰材木店さん)。赤身(丸太の中心に近い赤い部分)と白太(外側の白い部分)が半々になるように挽く。

 


側板を組んだ状態

 


底板を叩いてはめ込む様子 

 

弓削多醤油さんの100周年事業のページにも伐採の様子などを取り上げていただきました。
https://yugeta.com/100years/

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